介助する際の対応や注意点

障害者支援施設は老人ホームなどと異なり、若年世代であっても入所可能な施設になっているので、介助するスタッフは一定の体力や筋力がある事が望ましい。それが一番表れるのが入浴介助の時だ。

入浴介助は、利用者の体を支えながら浴室から湯船に移す・その逆の動きを手伝う。成人男性であれば70kgや80kgあるため、日頃から筋肉トレーニングをしておく必要があるだろう。
車椅子や入浴支援を行うリフトに移乗させる際も筋力が必要だ。その際に注意したいのが腰・背中・肩といった介助で頻繁に使う部位を痛めてしまう事である。介助時に身体を痛める事は、多くの介助スタッフに起こる可能性があるので、腰などに負担が掛からない体重移動をする事が大切で、力任せに移乗をする事は避けた方が良い。

近年の障害者支援施設は、ただ単に生活支援をするのではなく、自立支援に向けた取り組みを実施している施設が増加している。その中には利用者が自分でお金を稼ぐ事(軽作業や労働)をサポートしているケースがある。
代表的な軽作業は、食品・日用品の製造などだ。支援施設での販売・イベント時の販売・ネット通販などの販路が存在している。その際、施設のスタッフが全ての行程作業を考えるのではなく、メニューの開発・商品提示の仕方・接客方法は入所者に考えさせるのがおすすめであり、稼ぐために何をすれば良いかを学ぶ機会になるので、積極的に案を出してもらう事が大切だ。